USドルの動きを想定するにあたり、FOMCは注目イベントの一つです。重要です。
ではFOMC(Federal Open Market Committee/連邦公開市場委員会)とは何なのか?
簡単に言うと、アメリカの政策金利を決定する「会合」のことを言います。
実施する機関はFRBです。
FOMCを政策金利を決定する機関だと勘違いする人も多いようですが違います。
この辺をごっちゃになる人が多いようなので、他国も交えて纏めてみましたっ!
通 貨 実施機関
アメリカ USD FRB
日 本 JPY BOJ
欧 州 EUR ECB
イギリス GBP BOE
カナダ CAD BOC
スイス CHF SNB
オーストラリア AUD RBA
ニュージーランド NZD RBNZ
FOMCは1年に8回実施されます。
その都度政策金利が「利上げ」「据え置き」「利下げ」のどれかに決定されます。
ここで言う政策金利とはFFレートと呼ばれるもので、詳しい説明は割愛しますが、基本的には金利を引き上げるということは経済状況が好調だと言えます。
経済状況が好調ということは、物価とともに賃金が上昇することで、いわゆるインフレーションの状態ですね。
逆に、物価が下落することをデフレーションと言います。
物価が下落する、ということは、簡単に言えば、「モノの値段を下げなければ売れない」ということです。
消費者の財布の紐が固くなり、消費しにくくなるわけですね。
ちなみに一番最悪の状態は、物価が上昇するにも関わらず景気が回復しない「スタグフレーション」という状態です。
政策金利というのは経済状況のバロメーターになるわけです。
FOMCはそれを決定する会合なわけですから、その動向は為替相場に大きく影響を与えます。
ただし、注意しなければいけないのは、発表される時点では市場は政策動向を見極めてすでに相場が動いているので、利下げをしたからと言って直後にUSドル売りが行われるとは限らない、ということです。
FOMCでの政策決定を左右するものとして、その2週間前に発表される「ベージュブック(米地区連銀景況報告)」というものがあります。
これは、各地区連銀による報告を纏めたものですが、この内容をタタキ台としてFOMCが行われますので、政策金利の動向のポイントといえるでしょう。
また、政策金利と大きく関わってくるものが、新築住宅販売件数や中古住宅販売件数、住宅着工件数などの住宅系指標です。
政策金利を引き上げると住宅市場が陰りを見せ始めます。住宅ローンの金利と関係しているからですね。
住宅市場が落ち込んでくると、それに付随する様々な消費も落ち込み、結果として物価の下落に繋がります。
この辺の状況を見極めながら政策金利をコントロールするわけです。
ちなみに、現状のすさまじい円高のキッカケとなったサブプライムローン問題は、もともとはFRBが政策金利を断続的に引き上げたことが要因のひとつとなっています。
政策金利の引き上げにより住宅が売れにくい→サブプライムローンの誕生 という感じですね。乱暴な言い方ですが。
また、消費動向を示す消費者物価指数、雇用者数や失業者数をまとめた米雇用統計などはFOMCの政策動向に影響を与えるので、チェックしておくべきだと思います。
中長期的な見通しを考える上で、上記のことは頭に入れておくべきです。
ただし、我々個人素人投資家がいくら上記の数値を観たところで、あまり普段のトレードには役に立ちません。
結局は発表前に織り込まれているわけですから、発表後に動いた方向に素直についていく方が望ましいと思います。
少し長くなりましたが、FOMCをはじめ、色々な経済指標の発表スケジュールなどはチェックしておくべきですねー。
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