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ブログの『迷晴れボックス』に投稿されたトレードを考察、テクニカル・メンタル面についての気づきを共有する企画です。
ドテンは恥だが役に立つ さんの負けトレード
迷晴れ様、いつもとても有意義なご投稿ありがとうございます。半年程前からフォローさせて頂き、毎度大変参考にさせて頂いていおります。
今回は私の負けトレードを投稿させて頂きました。一人でトレードしていると何か独り善がりになっているのではないかと思い、今回思い切って質問させて頂きました。
私のトレードスタイルは、週足/日足/4時間足で上位足の環境認識をして、1時間足を主軸として15分足でエントリーポイントを探るデイトレという感じです。
週足/日足/4時間足/1時間足/15分足を順に画像添付し、15分足でのエントリーに至るまでの認識を画像内にコメントしました。
通貨ペアはドル円で、1/11(金) 22:38にショートエントリーしましたが1時間もしない内に損切りとなりました。
ブレイクアウト確定前の飛び乗りで多少の逆行は覚悟の上でしたが、こうもあっさりダマシにあう程悪いポイントでも無かったのではないかと腑に落ちておりません。
負け原因は米国経済指標発表(22:30)直後という荒れ易い環境だった為としか自分では思い付かず、下記の質問をさせて頂きました。
<質問>
・私がエントリーしたポイントはそもそも利が伸びるようなデイトレポイントでは無かったでしょうか?
・今回のブレイクアウトの飛び乗りは無謀でしたでしょうか(せめて15分足のブレイクアウト確定を待ち、その後のプライスアクションを見るべきか)?
・損切り後にロングでカバー出来るようなポイントが迷晴れ様だったらありますでしょうか?
もし何かアドバイス頂けたら大変嬉しいです。最後に今後も迷晴れ様のご活躍をお祈りしつつ、陰ながら応援しております。
ブレークアウト飛び乗り&ダマシ問題
ドテ恥さんは「ダマシに遭うほど悪いポイントではなかった」といわれてますので、その辺りを掘り下げて考えてみたいと思います。
4時間足チャートをみてわかることは、『年始暴落』をほぼほぼ戻したカタチの先週足陰線長~い下ヒゲが気になります。
これに注目するトレーダーが少なくなさそうなので、赤高値戻り売り3波目の参加者が少なければ下がりません。
一方、108.0ラス押し安値は割れたので『ダウ理論』では売り目線になってます。
しかし、ダウ理論だけで相場が動くわけではありません。
今は、年始の異常な値動きに対する『収束期間』とみるトレーダーが、ダウ理論至上主義者より多ければどうなるでしょう。
チャートをパッとみて、第一印象に残るところは、やはり意識されます。
そう考えれば、年始の長い下ヒゲをダウ理論より優先するトレーダーがいてもおかしくありません。
チェックポイント1.買い手のイメージがあったか。
ドテ恥さんの赤矢印下落イメージが崩れ、上値を試したWトップで翌日下がり始めましたが、108.0を抜けず安値を切上げました。
これは天井ネック割れから売り転換が崩れる典型的なパターンです。
今回のトレードに、この買い手のイメージがあったかチェックしてください。
108.0押し安値を割ってダウ理論で売り目線になったことで「下がるに決まってる」とばかりに、売りバイアスを強めていたかもしれません。
ただ、前述したように、まず観るべきポイントは、
チャートの知識のない小学生でもわかる『目立つのぼり』です。
それはやはり、年始暴落&急騰ではないでしょうか。
ブレークしても売りが弱く、さらに、青安値からの押し目買いがあれば下がりません。
チェックポイント2.エントリータイミング
次にブレイクアウトのタイミングについてです。
チャートには『時刻というレジサポ』があって、ロンドン、ニューヨーク市場のオープン時刻は気をつけないといけませんし、米国経済指標が絡んでいれば尚更です。
「そんなの知ってるわ!」といわれるかもしれませんが、知ってると、できるは別次元で、何回も痛い目に遭ってみなければ治らないのが人間です。
ロンドン初動・ニューヨーク初動で東京時間にできた高値・安値をチョビ抜けしてから反転。
ボクはこれを『東京殺し』と呼んでますが、名前をつけるぐらいよく起こります。
ドテ恥さんは、引かされる覚悟を決めて飛び乗ったようですが、仮にこのブレークが成功したとしても赤ブロックを試しに上昇する可能性があります。
タイミングでいえば、ボクなら5分足ロウソク実体抜けで『セッアップ』に入り、赤ブロックを試して上げ止まればショートします。
この戻り2波が赤ブロックを上抜けば、売りポジの損切りをスキャルで108.5まで少し抜けます。
先回の迷晴れボックスでお伝えしたようにブレイクアウトでは『戻り2波』をよく確認することです。
「そんな細かいタイミングまで気にしない」
勿論、それでも構いませんが、含み損は覚悟しないといけません。
今日のまとめ
相場の方向は多数決と投入された資金量で決まります。
ブレイクアウトが『ダマシ』になったのは、続きのフォローがなかったせいです。
仮に市場参加者100%がブレイクを確信していれば『ダマシ』など起こりません。
今回のケースだと『年始値動き』のせいで、売り選好の人が少なかったのかもしれません。
ただ、そんなことはあくまで結果論なので、ここで売るのは完全に間違いだといってるわけじゃありません。
何事も起こりうるのが相場であって、すべての値動きに100%納得できる理由があるとも思えません。
さて、ここから先はあくまでフィクションですが、ボクがチャートを10ピプス程度動かせるなら、今回のような場面で何をするかについてお話します。
今回のように、ブレークしてもフォローが怪しい下方ブレークで「陰線A」をつくります。
この陰線に釣られ売りポジを持つ人たちが現れるので、釣り針にかかった瞬間に今度は買い戻します。
この陰線Aをつくる目的は東京安値ブレークではなく、108.5のブレークです。このレートをブレークすれば、買われ始めそうだからです。
そのため108.5を上抜くパワーを市場から引き出さないといけませんが、それには市場を一瞬パニックに陥れるのが一番です。
人は焦るほどに、「今、動かなきゃ!」という欲望と恐怖に駆られます。
そのエネルギーは売りポジの損切り、東京安値ブレーク・ショート組がまず餌食になって、あとは連鎖反応で売りポジが誘爆、そこへ新規の買いポジが参加して上昇します。
このように突破させたいレートが近くにある場合、一瞬逆サイドに振ることでパニック状態を起こし、他者の損切りや逃げのエネルギーを利用することで、目的レートをブレークさせることができるかもしれません。
実際の値動きの中身はよくわかりませんが、ロンドンやニューヨークの市場オープン時刻によくある現象です。
今回のケースでは、ドテ恥さんの損切りも巻き込み、108.5先週終値を試しましたが、結局、叶わずWトップ。翌日になって、再び戻り売りされましたが、これも弱く、安値を切上げ108.5先週終値を越えていきました。
ドテ恥さんのトレードはラス安値割れ(ダウ理論売り目線)からの108.5先週終値を背にした戻り売り。
細かいタイミング云々の問題は置いといて、売り場として悪くはないです。ドテ恥さんが考えてたより、売る力が弱かったかもしれませんが、正直、売りと買いのどっちが有利かよくわからないときだってあります。
昔、泥団子をつくるワークショップに参加したときのことですが、完璧で美しい球体を目指して磨いているうちに、団子がどんどん小さくなって、最後には地球に還ってしまいました。
奥さんには「やり過ぎよ!」といわれましたが、究極の球を求めすぎて、元も子もなくなってしまったわけです。
もし、今、ドテ恥さんがトータルで勝てているのなら、たったひとつのトレードに対して、「自分のどこが足らないのだろう」と、あまり神経質にならなくてもいいかもしれません。
ひとつひとつのトレードを丁寧にすることは良いことですが、部分で負けても、全体で勝てれば問題ありません。
もし、トータルで勝ててないなら、似たような負けパターンが見受けられるはずです。今回のご投稿も参考にしていただきもう少し、泥団子ではなく『相場観』を磨くべきでしょう。
相場のことは、相場が決めます。
自分たちにできることは、勝ちをコントロールしようとせず、一貫性を支えに『やむを得ぬ負け』を納得して受け入れることだけです。
◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。
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Source: 迷晴れFX
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