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迷晴れボックス第87回、視聴者さんのトレードをテクニカルとメンタルの両面から考察する代理学習コンテンツ。
環境認識能力の現在レベル かとるさん
2018年に数回コメントを投稿致しました、かとると申します。2019年、年末に月トータル微益を出すことができたのですが、2019年に入り暗転、全く利益を残せない月が続きました、奈落に落ちたまま這い上がれずにいました。迷晴れさんのブログや皆さんのコメントを拝見しながら「すごいなあ、それに比べて自分は、、、」と腐りきっていました、すべきこともせずに。今年は、映画マトリックスにあった「赤い薬」を飲む時だと感じています。
お送りしたのは2020年1月24日(金)GBP/USDのトレードです。拙いトレードですが、アウトプットのひとつとして投稿させてもらいました。
質問は一点です。「各時間足の環境認識に大きな誤りはないか」環境認識(日足、H4、H1画像)、シナリオ(H1画像)、エントリー&決済(M15画像)は添付した画像に書き込んでありますのでご参照ください。ご回答いただければ幸いです。
GBP/USD 日足 環境認識
下降波Aに孕まれてる認識はいいですね。今後、”三角持ち合い”になるかもですが、ボクなら高値Aから安値BへのキリサゲLは引きません。
安値更新前のキリサゲL、高値更新前のキリアゲLはあくまで”見込み線”、L1は高値を更新してるので”確定線”ですが、L2は安値更新してないので”見込み線”です。
つまり、三角持ち合いの高安に引くラインは見込み線、見込みだから引いてはダメということではなく、気をつけないと何本でも都合よく引けてしまいます。
キリアゲとキリサゲの角度バランスをみる、3点以上の反発を確認するなど工夫するといいでしょう。
日足チャートで目を引くのは、12月陽線終値が高値を更新できず強反発してる事実。
売り手はこれを意識するはずなので上値を試せば売られるでしょうし、買い手は安値切上げを根拠に買うでしょう。
GBP/USD 4時間足 環境認識
4時間足チャートをみてスグわかることは、高値Aから安値D下降波のなかになって、安値D基準のブル派Wトップと高値C基準のベア派Wボトムが陣形をつくり戦っていること。
現在値はネックラインが近接する戦いの”最前線”になる可能性が高く、どっちに転ぶかわかりません。
トレードするなら、高値Eに引きつけて(赤●ヒゲがサインになる)売るか、キリアゲL1に引きつけて買うかでしょうか。
GBP/USD 1時間足 シナリオ
投稿者さんの3つのプランは、いづれも上値試しからのショートで、結果的には”シナリオA”になりました。
ボクなら2番天井までのロングと2番天井から強者の安値までのショートを狙います。結果論ですが赤上ヒゲが2番天井での売りサインになりました。
GBP/USD 15分足 イン・アウト
このトレード後に、投稿者さんは自ら反省点を次のように述べてます。
想定していたH4レベル抵抗帯からの下落がとれていない。
波Bの上昇トレンドを追えていない。
利益にはなったが薄氷を踏むような内容であった(狭い範囲をトレードしていた)
フィボナッチと水平線の組み合わせは、自分にとって納得感を得やすく武器にしたい。
さらに、想定していた下落をとれなかった原因として、
下落は考えていたが「こういう動きになればショートする」という具体案を詰めてなかった。ブル派の利確、損切りとベア派の参入が重なる場所とその理由を考える。
波Bの発生を予測することはできなかったか?
H4以上の足で高安の更新を確認しながらキリ番とH4以上のラインでエリアを区切り、そのなかでどんな値動きが起きているかを言語化する。
総括
GBP/USD 15分足
今回のご質問は”相場観”が正しいかどうかですが、最初に今回のトレードの改善点として(すでに反省されてますが)、ショートのシナリオが待てずにロングしていることを挙げます。
というのも…この勝ち方を繰り返してはいけないと感じたからです。
先回の動画でもお伝えしましたが、これは大衆の欲求(ウォンツ)より、自己欲求(ウォンツ)が強くでてしまったミスでしょう。
大衆の欲求と自己資金を交換するのがトレードなので、自己欲求と自己資金を交換してるうちは、マーケットと向かい合えてません。
トレードを再現できるかどうかはマーケットの”大衆欲求”を知ることにかかってます。
このエントリーの情動が、いったい誰の欲求なのか?自己欲求かマーケットの欲求か?
エントリーする前に冷静になるべきです。
2番天井までのロングなら1.3100で済ませておきたいし、欧州初動を待てば、赤上ヒゲをサインに”シナリオA”に沿ってショートできたはず。
結果、中途半端なレートと中途半端な時刻にポジションを持つことになりました。
それと「どういう動きになれば…」についてですが、難しく考える必要はなく、レジスタンスで売るならミニWトップか、強い反発をサインにした赤1ショートでいいでしょう。
あるいはレジスタンス反発からのサポート抜けの赤2以降になりますが、この場合は損切り幅がレジスタンスで入るよりも大きくなります。
今回のトレードは偶然勝てただけで、リスクリワード比も悪いので、次回もこれと同じトレードをしたいとは思わないでしょう。
さて、本題の相場観については問題ないです。
高値Aからの下降波はらみのなか、波の幅が小さくなっていることに気付けているかどうかなので、ショートのシナリオも立てられてました。
相場観って現在値の解釈のことですが、その解釈って何かといえば、売り手と買い手の勢力図がどうなってるか知ることです。
節目にラインを引くことも大切ですが、そのライン付近に全ての売り手と買い手の全部が終結しているわけじゃありません。
相場は売り手と買い手の陣取り合戦で、三角形の”布陣”の重なりでできていて、三角形の大きさは勢力の強さを示します。
相場はレジスタンスラインをデッドラインとするベア派と、サポートラインをデッドラインとするブル派の戦いです。
三角形の底部には多く布陣されますが、頂点部も皆無ではありませんし、中央部は勢力が拮抗します。
レンジ相場はブル派とベア派が水平方向に布陣されます、値幅20ピプス程度でも200ピプスでも考え方は同じになります。
トレンド相場は上位足の影響でブル派とベア派の勢力が傾いて布陣され、上昇トレンドならブル派に対してベア派は50%程度の強度と考えます、それ故に”半値の押し目”が有効に機能するわけです。
また、上位足レンジのなかに下位足の上昇トレンドが上位足サポートからレジスタンスを目指す、これを知ることがMTF分析です。
上昇トレンドではブル派強度がベア派より強く有利ですが、ロングポジションの利確+ベア逆張り派の存在で波打ちます。
つまり、押し目買いとは売り手のポジションがなくなるところで買いましょうという手法です。
ボックスレンジは天と底が合体しれ天地一体化相場で、どちらに抜けるかは上位足の傾きによりますが、レンジ中はベアブルが半々のパワーで拮抗します。ブル派、ベア派どちらにつくにしろ、上限・下限からインするのが理に適っています。
天と地が対面してる天地対面相場、よく見かけます(天と地が適度に乖離すればトレンドができます)よく解説でネック同士が近接しているので”ネックネックこんにちは”とか頭と尻尾しかない”マンボー”と呼んでます。今回のチャートはこのカタチになってます。
GBP/USD 4時間足
今回は緑ボックスのなかで、天と地が対面してます。陣地の面積でみると、ベア派の勢力が、ブル派を上回ってるように見えますが、その原因は、黄ボックス高値から強力な売りが入りベア派の勢力を拡大したからではないでしょうか。
さて、ラインを引きすぎたり固執しすぎると、売り手と買い手の勢力争いという相場の本質を見失います。
答えのないところに、無理矢理、答えを当てはめようとして難しく考えすぎてしまいます。
難しく考えたら必ず迷い、そして、迷ったら負けです。勝てる喧嘩しか、してはいけません。
相場の理屈がわかりだしたとき、ミケランジェロの”最後の審判”という一枚の名画が頭に浮かびました。
出典:Wikipedia
これまるで、相場そのもの。
相場は天と地の戦い。天破れれば地となり、地敗れれば天になる。
ゾーン 最終章 トレーダーで成功するためのマーク・ダグラスの最後のアドバイス
◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。
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Source: 迷晴れFX
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