中国、人民元高牽制=ドル高～日経平均レンジ半値戻りで反落

中国、人民元高牽制=ドル高～日経平均レンジ半値戻りで反落
投稿日 2021年12月10日 01:47:00 （ニュース）

12月９日木曜日の気になるニュース
①中国人民銀、外貨預金準備率を2ポイント引き上げ9％、元高に対応
②来週16日ECBでは緩和強化策が話し合われるか
③新規失業保険申請件数は1969年9月来で最低
④中国恒大に初のデフォルト認定、フィッチが「一部債務不履行」
—————————————————–

①中国人民銀、銀行の外貨準備率引き上げ　今年2回目
https://jp.reuters.com/article/china-economy-forex-reserve-idJPL4N2SU32E?il=0
昨日人民元高（＝ユーロ高、ドル安をもたらしている）に注目していると
書きましたが、続かず。。。だって当局の介入があったんだもん。

急激な元高に対処しないと
「この動きは投機コストを増加させ、銀行は外貨を人民元に交換するのではなく、より多くの外貨を保有せざるを得なくなる。今後、経済の下向きの圧力が強まる中で、過度に強い人民元は特に２２年第１・四半期の高成長に良い影響を与えない可能性がある」

というわけで一気に元が下落、
よって昨日注目したユーロの上昇どこまで？という動きも剥落、
ドル高となっています。日々値動き目まぐるしい。

※人民元ドル

※ユーロドル

②ＥＣＢ、一時的かつ限定的なＡＰＰ資産購入の拡大議論へ－ロイター
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-09/R3UCDOT0G1KW01
ＥＣＢは来週16日会合で、従来からの資産購入プログラム（ＡＰＰ）について、
規模と期間を限定した一時的な拡大について議論すると見込み。

要は緩和強化、、、規模も期間もわかりませんので
現時点で強化は言い過ぎかもしれませんが
極めてハト派的になりそうって話ですね。

またECBはAPPと呼ばれる通常の量的緩和策に加えて
PEPP（パンデミック緊急購入プログラム）をコロナ禍、
併用して緩和を強化しています。
ただしこのPEPPは来年3月までとなっています。
23年までは再投資（ロールオーバー）されることとなっていますが
このPEPP再投資の期間延長なども話し合われる可能性も。

ＥＣＢがＰＥＰＰ再投資の調整検討、市場のストレスに対処へ－関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-09/R3UKY5T1UM1301?srnd=cojp-v2

これも今日のユーロ安の一因かもしれません。

③米失業保険申請18.4万件に改善、52年超ぶり低水準　労働市場逼迫
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-idJPKBN2IO1C8

良いニュースは、米FRBの金融政策の正常化が急がれる+利上げが早まる
という思惑に繋がり、むしろマクロマーケットには手仕舞いを促す材料と
なるフェーズに入っているのでは・・・と思わないでもない。

④中国恒大に初のデフォルト認定、フィッチが「一部債務不履行」に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-09/R3UA0VT1UM0X01
市場はほとんど反応していないようですが、、、、
いい話であるはずがありません。
中国の不調はじわりじわり世界のインフレを押上げ
世界景気に響いてくると思うのですが、、、

■さて、ポジションですが～

昨日TradingViewに投稿した日経平均のチャート。
https://twitter.com/jp_tradingview/status/1468493062020075520

ここを抜けるにはショートカバーだけではなくて
新規買いの材料もほしいだろう、と思うこともあって
来週のFOMCまで様子を見ようかと思っていた日経平均ですが
エッジがあるとみて28891円でショート参戦してみました。
くりっく365CFDでのコストです。