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迷晴れボックス144回、視聴者さんのトレードをテクニカルとメンタルの両面から深~く考察、有益な情報を共有します。
AKさんのトレード
初めまして、AKと申します。いつも動画を見て勉強させていただいております。今回負けトレードではないのですが、よろしければ、ご回答いただければ幸いです。
自分は、利食いのタイミングがいまいち掴めず、いつもあと30PIPSほどとれたのにな、とか思いながら利食いした後に後悔しています。
利益を引っ張るのが苦手で、今回の利食いに関しては「4時間21MAが近くにあるし」とか「戻したらまた入ろう」など根拠なく値ごろで利食いをし、伸びていく波をただ見ることしかできない状況が続いています。
漠然としていて申し訳ないのですが、利食いする時の基準みたいなのがあれば教えていただきたいです。
最後になりますが、自分は迷晴れ様の動画だけでFXを学んできました、まだまだ相場観は足りてないと思うのですが、トレードで利益を上げれるまでに成長しました、本当にいつもクオリティーの高い学びの多い動画をありがとうございます。
GBPUSD H1 2023/11/22
GBPUSD M15
トレード考察
GBPUSD D1 月足ロウソク
2023高値下降波の戻り売りと、1.2000上昇波の押し目買いが、8月安値で持ち合いそうな局面(結果、抵抗弱く上抜け)
GBPUSD H4 月足+週足ロウソク
まだ、2023高値下降波を売れる形になってませんが、あくまで、AKさんのショートは、8月安値裏での持ち合いを想定した、ごく短期のショートなので問題ありません。
GBPUSD H1 週足+日足ロウソク
本流は上昇相場なので、デイトレや週トレでは、押し目買いに優位性がある局面。
AKさんの赤◯ショートは上昇相場への”逆張り”になるので、11.17安値上昇波の押し目候補までしか狙えず、いつ押し目買いが入ってV字反転するかわからないので、逃げ足の速さが求められます。
なので、4時間足21MAで利確するのは、タイミングとして間違ってません。そもそも、短期決済すべきショートでした。
GBPUSD M15 日足+4時間足ロウソク
本流が上昇相場なので、ボクならロングを狙い、利確は(分割決済しながら)目標値まで引っ張るか、途中で波がヘタれたら逃げます。
大切なのは『出口戦略』を決めておくことです。
「こうなったら利確する」
「こうなったら撤退する」
これらを事前に決めておくことで、感情で利確しづらくします。
AKさんは「仮ネックまでの限定ショート」と言われていて、実際そうなっています。
ボクなら、5分足レベルの戻り売りを受けて、目標値とした1.2450=仮ネックで利確するでしょう。
また、失速して、15分21MAを上抜くようなら、撤退します。
この相場は上昇相場ではなく、下降相場なら、翌日の1.2500×1時間足21MAでレジスタンスで、戻り売りを狙うでしょう。
利確基準について。
1.損切りは最適解、利確は納得解。
利確に正解を求めるのは、”豊かさ”に正解を求めると似ています。
損切りには”最適解”があって、エントリーしたところのサポートやレジスタンスが”損切りの基準”になります。
そうなると、損切り注文が一点集中するので、他者の損切りを狙った手法は有効といえますが、他者の利確を狙ってポジションを持てるシーンは限られてます。
損切りに比べ、利確の基準はマチマチなので、今から解説することも、あくまで、ボクの利確に対する”納得の仕方”として参考にしてください。
ボクはFXを他の商売における利益の出し方と同じように考えています。
20代のころ、本部のノウハウ構築のため、コンビニの店長を一年ほど任されたことがあります。
コンビニでは、売れ筋のフェースを増やし、死に筋の発注を止めるのが鉄則で、そうすることで、限られたスペースでの利益最大化を目指します。
売れるものをさらに売って、売れないものは引っこめる。
これはビジネスや商売で利益を出すための鉄則であって、トレードとて例外ではなりません。
大きな波は大きく、小さな波は小さく狙う。
トレードなら、こうなります。
商売の営業利益=売上ー経費
FXの営業利益=トレード収益ートレード損失
FXの営業利益を増やすには、収益を大きくするか、損失を小さくするか、あるいは、その両方を目指すしかありません。
例えば、平均利益+20ピプス、平均損失-20ピプスのAさんと、平均利益+40ピプス、平均損失-20ピプスのBさんがいたとします。
この場合、Aさんは-20ピプスの損切りをカバーするのに、+20ピプスの勝ちトレードを2回行わなければなりません。
これに対して、Bさんは-20ピプスの損切りを、+40ピプスのトレード1回でカバーできます。
損切り後のAさんとBさんでは、その後のトレードのプレッシャーが違います。
もし、平均利益が+10ピプスなら、-20ピプスをカバーするのに、3回以上勝たなければなりません。
その結果、チャンスを待てなくなり、チャンスまがいに手を出します。
ボクがスキャルピングからデイトレや週トレに転向したのは、適度な枚数で、1回のトレードで値幅を稼ぐほうが、精神的に楽だったからです。
2.万能な利確基準。
さて、トレーダーが、どんな”利確基準”を用いているのかを知ることは意味があるので、一般的によく知られている3つの基準をピックアップしてみます。
①テクニカル分析のサポートやレジスタンスライン。
上位足のサポート(支持)とレジスタンス(抵抗)は、価格がそこで反転する可能性を指し示します。
②移動平均線やオシレーター。
移動平均線やオシレーターは、トレンドの方向性や買われ過ぎ・売られ過ぎの状態を示す指標です。
③リスクリワード比率。
トレードを行う際の損失と利益の期待値の比率を考慮して利確の基準とするトレーダーもいます。例えば、1:2のリスクリワード比であれば、1ドルの損失に対して2ドルの利益を目指すことになります。
これらの基準を組み合わせて、利確のルールをつくってる人もいるでしょうが、例えば、ある時間足のサポート・ラインに到達しても、それより上位足の戻り売りポイントなら、サポート・ラインは突破されるし、
ある時間軸のオシレーターが買われ過ぎを示しても、それより上位足の押し目買いポイントなら、さらに買われます。
相場はフラクタルなので、小さな波は大きな波の一部です。
左図のように、大きな青上昇波のなかの、小さな紫上昇波の押し目買いなら、上位足レジスタンスまで利を延ばせますが、右図のように、大きな青下降波のなかの、小さな紫上昇波の押し目買いは短期決済が前提になります。
一般的な利確基準は、ひとつの反転要素ではありますが、もっと普遍的なものはないかと、注目したのが『N波』です。
N波を基準にすることで、抽象度を上げて、納得度を高めるようにしました。
人間が60兆個の細胞でつくられているように、相場は大きさや向きの異なるN波の集合体です。
方向性が揃えば共生し、小さなN波を飲み込み大きくなり、方向性が異なれば敵対し、レンジになればアポトーシス(自然死)します。
一般的な利確基準は、反転要素のひとつとして扱えばいいので、そこに最適解を求めなくなりました。
包丁・斧・カッターナイフ、これらの抽象度を上げると”刃物”になります。
調理するなら包丁、薪割りなら斧、アマゾンのダンボールを開けるならカッターナイフ。
そんなふうに場面ごとに道具を選ぼうとするから、下手の道具調べに明け暮れ、ひとつの道具も使いこなせないまま、時間ばかり過ぎていくのだと思います。
それより、愛用ナイフを、身体の一部としてしまえば、調理も、薪割りも、アマゾンのダンボール空けもできるし、愛用ナイフにできないことは、やらなければいいだけです。
3.利確が難しく感じる本当の理由。
GBPUSD H1 週足+日足ロウソク
「損切りは自分でコントロールできるけど、利確は値動きをコントロールできないから難しい。」
これ、よく耳にするフレーズですが、本当にそうでしょうか?
例えば、上位足の波が上昇相場なのに、押し目買いのポジションを10ピプスで利確してしまうのは、値動きをコントロールできないからでしょうか?
利確のタイミングが掴めないのは、複数のN波を認知できないからです。
特に、支配的な流れのなかの”推進波”と、そうでない”調整波”の区別ができないうちは、利を延ばすことなんて到底できません。
今回のケースは、オレンジN波と青N波が上昇相場で、AKさんは青N波の調整部分をショートしました。
上昇支配の一瞬のスキを突き、短期で利益を出すトレードはアリですが、支配そのものを覆せるものではなく、深追いすると返り討ちにされます。
なので、今回のAKさんのトレードは全く悩むところでないのですが、もしかすると、波の区別にまだ自信がないのかもしれませんね。
狙うN波の大きさ、推進波か調整波か、チャートに波を書き込むことで、意識できるので、ぜひ、やってみてみてください。
1.2450白丸の押し目買いは推進波、AKさんのショートは1.2000上昇波のフラクタルである11.17上昇波の押し目までのショートです。
相場環境は2023年高値下降波の戻り売りエリアではありますが、推進波として本格的に売れる形にはなっていません。
もし、1.2450(青丸)の押し目が拾えたなら、上昇相場の流れに乗って、利を延ばせたかもしれませんね。
デイトレード
FX 5分足スキャルピング ──プライスアクションの基本と原則
EIZO FlexScan 23.8インチ ディスプレイ モニター (フルHD/IPSパネル/ノングレア/ブラック/5 無輝点保証) EV2451-RBK
◆お断り◆
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Source: 迷晴れFX
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