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米国時間に特に重要な経済指標の発表はないが…。2024年12月13日のドル円は円安か?
投稿日 2024年12月13日 18:38:26 (ニュース)
今日の日経平均、一時800円を超える上昇を見せました。
終値は ➕743.36円 36863.28円 34年ぶり高値更新です。
そもそも前日7日の米国株市場でダウが最高値を更新しており
さらにARMの好決算で時間外取引で急騰するなか、
ARMを傘下に抱えるソフトバンクグループ株が大幅上昇するなど、
日本株市場は寄り付きから堅調推移でしたが、
突如上昇を加速させたのが10:50過ぎ頃から。
内田日銀副総裁が奈良県金融経済懇談会での公演と会見での
発言が日本株の急騰とドル円の上昇のトリガーとなりました。
アーム株急騰、一時60%超える上昇-予想外の強気見通し好感
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-07/S8I7YNT0AFB400
ソフトバンクG、SVF回復で5四半期ぶり黒字-精力的な投資活動へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-08/S8GY3NT1UM0W00
内田日銀副総裁、出口で具体論 「マイナス金利解除でも緩和維持」
https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/FKMK7RNX6JJKHMSXJFCYNJSADQ-2024-02-08/
内田日銀副総裁のどの発言が材料視されたのか。
・2%の物価目標について「実現する確度は少しずつ高まっている」
・マイナス金利を解除してもその後、
「どんどん利上げをしていくようなパスは考えにくく、
緩和的な金融環境を維持していく」
・日本では欧米と異なり中長期的な予想インフレ率が
2%付近で定着していないとし、
「再び下がってしまうリスクも意識しながら、緩和的な政策を行う必要がある」
・「緩和的な金融環境が大きく変化することは想定されない」
マイナス金利解除が近いということを示唆するも
それはあくまで異次元緩和から通常の緩和政策に以降するということであり
緩和的政策は継続されるということです。
マイナス金利解除後は、利上げか、と前のめりになるマーケットに対して
日銀は利上げに対しては慎重である、ということを発信したということね。
⬇これは昨日7日の記事ですが、日銀の年内2回の利上げを
予想する金融機関も出ていました。
日銀は3月にマイナス金利解除か、その後年内2回利上げ-ピムコ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-07/S8GRSYT1UM0W00
マイナス金利解除はある、しかし、利上げを折込むのは時期尚早。
緩和政策は維持される、というメッセージが発せられたことで
ショートカバーが誘発されたということでしょう。
株式市場は明日日経225オプションSQということもあり。
内田副総裁の発言はそれほど新味はありません。
この程度の発言でこれほど日経平均が動くのかと驚かされました・・・
マーケットがショートに傾いていたということかと思いますが
どうしても高値警戒で下落にかける投資家が出てくるのね。
そうした下落にかけたポジションが踏み上げられた結果だと思われます。
そしてドル円相場。
このところ毎日、膠着しています・・・と書いていましたが
膠着を脱しました、上に。
私がロングポジション切ってからブレイクするの、やめて・・・
※ドル円日足
ただし、内田日銀副総裁の発言だけでは
このレンジを上にブレイクできていなかったと思われます。
149円台に乗せてきたのは欧州時間以降でした。
ドル金利の上昇がレンジブレイクの支援材料だったように思います。
※米国債利回り一覧
今日発表のイニシャルクレームも強かった。
数字の減少は失業保険申請件数の低下ですので、良い結果、ということね。
米新規失業保険申請件数、3週間ぶりに減少-雇用継続の姿勢示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-08/S8JKPWDWLU6900?srnd=cojp-v2
先週の新規申請件数は21万8000件、
継続受給者数187万1000人に減少(予想中央値22万件)
労働市場の基調的な力強さが改めて示されたといえます。
7日も利下げ開始時期の後ズレを意識させる要人発言が相次ぎました。
■米金融当局者4人、利下げを近く実施する緊急性ないとの考え示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-07/S8I4YJT0AFB400
・クーグラー理事、米利下げ「ある時点で」適切にも-急ぐ必要ないと示唆
・ボストン連銀総裁、利下げは「年内」の可能性高い-さらに証拠必要
・カシュカリ総裁、今年2-3回の利下げが適切-追加の物価データ必要
・リッチモンド連銀総裁、FRBの辛抱強いアプローチを「強く支持」
これだけ当局者らが早期の利下げはない、と繰り返し発言しているんですから
3月の利下げはもちろんですが、5月もどうでしょう?
カシュカリさんなぞは今年2~3回の利下げが適切、って
たった2回って可能性もあるの?
市場はついこの間まで6回の利下げを織り込んでいたのよ?
ということで下手すると利下げは年央以降になるかもしれない。
となると、今のうちに金利差取っとけ、って話になっちゃいますね。
日銀も利上げには慎重、
FRBも利下げには慎重、
なかなか日米金利差は縮小しないよね、っと話です。
こりゃ押し目を待って買いなおしますか。
NOTE
欧州も利下げに慎重。
ECB、利下げ待つべき 「ある時点で賭けも必要」=ベルギー中銀総裁
https://jp.reuters.com/economy/inflation/H4O2DF3HNNLMLHEOEINQLRJAHU-2024-02-08/
というわけで、足元ではユーロは戻り基調。
※ユーロドル日足 このまま90SMA、一目均衡表て転換線にタッチしたら売りたい
Source: ひろこの“ボラタイル”な日々
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