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S&P500は終値で初の5000超え。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2週間ぶりに史上最高値を更新。
※米国主要株価インデックス
米国株、強いですねぇ。
中小型株のラッセル2000まで反発上昇しそうな勢い。
金曜日は米CPIの年次改定が注目されていました。
というのも、昨年の改定では大きく修正が入ったためです。
(※22年Q4コアCPI,+3.1%が+4.3%に大幅上方修正された)
今回はコアCPIは従来発表の +3.3%で変わらず、修正がありませんでした。
総合CPIは前月比+0.2%と修正前の+0.3%から小幅に下方修正。
昨年はインフレ上昇方向への改定でしたので
金利上昇をもたらし株の下落を招きましたが、
今回はほぼノーイベント、むしろ総合CPIの前月比の伸びの鈍化で
株式市場には安心感をもたらしたかもしれません。
米CPI年次改定、23年10-12月ほぼ変化なし-FRBに安心材料
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-09/S8LCGXDWRGG000
しかし、先週発表されたISM非製造業総合景況指数も
前月比+2.9 の 53.4と強かったですし、
その前の週に発表された雇用統計も、NFPは予想の倍、+35.5万人。
なぜ米国の景気は強いのか。WSJにこんな考察が。
米経済はなぜ強い、矛盾する三つの説明
https://jp.wsj.com/articles/the-confusingly-strong-economy-told-in-three-stories-f0eeb1e1
1・テクノロジーによる生産性の向上
労働者が一斉により高賃金で生産性の高い仕事に移ったことで生産性が上がった。
→生産性が向上したことで、インフレ率が低下しても経済は成長できている
2・政府があらゆるものを財政支援、好調なのは当たり前
昨年、財政赤字は対GDP比6.2%に拡大
~「グリーン」関連のあらゆるものに補助金を出した
→この場合、先行きは暗い。
・政府はいずれ支出を抑制、景気刺激策は終了:成長鈍化
・政府が支出を抑制しない場合、債券利回りは上昇:憂慮すべき事態
3・金融政策の効果が出るのに通常より時間がかかっている
大手企業や住宅所有者は、歴史的低金利で記録的な額の負債を抱えていたが
それまで通りの利払いを続ける一方、貯蓄で稼げる利息が増えた。
~支払利息から受取利息を引いた純利払い額がFRBの利上げ前と比べて約40%減少
→金利が高止まりする中、借り換えが必要な債務は今後増えていく。
2による金余りが資産価格を支えているだろうことは想像に難くない。
これは2/2の記事でやや古いのですが米MMFには6兆ドルものマネーが待機しています。
米MMF資産残高、初の6兆ドル到達-FOMC控え流入に転じる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-01/S875EXT1UM0W00
しかし、どれだけお金があっても成長のない市場に資金は入りません。
米国の決算シーズンは3分の2が終了していますが、予想を上回る企業が多い。
ブルームバーグまとめでは23年10-12月期、予想を上回る業績となった企業比率は80%
過去10年平均は74%、株高にも整合性があるんですよね。
目下、米株に大きく調整がはいるとしたら
NVIDIAの決算がトリガーとなるのではという見方も出ています。
決算プレイで大きく跳ね上がってきた経緯のあるNVIDIAですが
今回の決算は2/21、決算前に随分上がっています。
※これ、日足じゃなくて「週足」チャートです。NVIDIA
決算内容がどうあれ、事前にこれだけ上昇していると
材料出尽くしとなる可能性があるため
一旦調整があるリスクには備えておきたいですが
下がったところを買いたいという投資家も多いでしょうから
あまり崩れないかなぁ、、、
米国株市場、ちょっとやそっとでは崩れません。
NYCBの赤字で地銀セクターが崩れても米株市場全体は揺るぎませんでした。
先週末はむしろ経営陣の自社株買いでNYCB株は大きく反発しています。
NYCB株が急反発、17%高-CEOら経営陣が自社株購入
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-09/S8LNORDWX2PS00
それと、もう一つ気になる記事。
中国、国有企業に海外資金を引き揚げ同国株の購入を命じている可能性
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfff41eec128c1cddbdb16ef7c4ea87180af2905
まだ噂の段階ですが、中国当局は国有企業に対し、
海外に保有する資金を引き揚げて中国株の購入に充てるよう命じることで
中国の株式市場を支援しようとしている、というもの。
~この取り組みで2兆元(約42兆円)が動く可能性。
噂されている額は、発行済み株式の総額の約8%に相当。
だが、政府がもっと根本的な問題を改善するための説得力のある措置を講じない限り、
株価は株購入の措置が終了するとすぐに再び下落するだろう。
と中国株市場へ警鐘を鳴らす記事ですが、
この場合、海外資金の引き上げが米国や日本に投資されているものであれば
一時的に資金が抜けるショックで下落する可能性は否めないのでは?
と思うのですが、42兆円規模だとマーケットがクラシュするような
規模ではないかな?それでも大きな調整を強いられる可能性は否めません。
これはまだ噂の段階。
ただテールリスクとしては警戒しておく必要があるでしょうか。
■週明け月曜は日本株市場は祝日で休場。
8日金曜後場の株の軟調地合いは3連休控えての利食いが旺盛だけならいいですが。
8日金曜の日経平均の引け味があまり良くありませんでしたね。
※日経平均日足 9日は前場に高値をつけてダラダラ下げ続けた 上ヒゲが・・
日本株市場、調整入りしそうなムードもありましたが
週末の米国株市場が強く、週明け月曜も強いようなら
あまり心配はいらないでしょうか。
日経平均の上ヒゲはソフトバンクGげの上ヒゲのせいかな。
この日、日経平均は34円高でしたが、ソフトバンクGの寄与度は128円
SBGの上昇がなければ日経平均はマイナスでした。
※SBGの日足 SBGが9割を保有するARM株急騰とQ4決算5四半期ぶり黒字で
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為替市場、ドル円の押し目狙いですが、どうも好機がなくまだ手が出ず。
先週はNZドルに飛び乗ってしまいました。
このようなNEWSを見つけたためです。
NZドル円急伸、昨年12月1日以来の高値 ANZがあと2回の利上げを予想
https://fx.minkabu.jp/news/290683
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は
RBNZ(中銀)が2月と4月、25bpの利上げを実施し
オフィシャル・キャッシュレートが6.00%に達すると予想
シドニー外為・債券市場=豪ドル、4週連続下落へ NZドルは追加利上げ観測
https://jp.reuters.com/markets/asia/LTQSK43J3JKU3C7UUD6GPF5S5Y-2024-02-09/
NZドルは、堅調な国内雇用統計などを受けた金利見通しの変化に支えられている。
欧米の利下げ後ずれ観測やNZ準備銀行(中央銀行)のタカ派姿勢も支援材料。
NZ中銀の次回政策決定会合は2月28日。
市場が織り込む利上げの可能性は約38%。
1週間前は据え置きがほぼ確実視されていた。
今、利上げバイアス予想があるのはNZと日本だけ。
日本はマイナスをゼロにするというだけで緩和は継続すると
市場にメッセージを出しているので、円売りトレンドは継続でしょう。
ということで、キウイ円と、キウイドルどちらも乗ってみました。
コスト
キウイ円91.43円L
キウイドル 0.6122ドルL
※通貨インデックス一覧 NZドルに勢いがつきはじめた?
今週は米国から比較的重要な経済指標がいくつか。
13日(火)1月CPI消費者物価指数、
15日(木)1月小売売上高
2月NY連銀、フィラデルフィア連銀製造業景況指数
16日(金)1月住宅着工、生産者物価指数、ミシガン消費者マインド指数など
NZのイベントとしては
13日RBNZから出てくる第1四半期のインフレ予想、
15日NZ経済フォーラムでRBNZオア総裁が講演することかな。
テーマ「過去数年のインフレ要因の変化」
2/12(月)
●日本振替休日 ●中国春節休み(2/10〜17)
●米 1月財政収支(13日 4:00)
●米 1月財政収支(13日 4:00)
●休場:中国(2/9~16)、韓国(2/9~12)
13(火)
●1月国内企業物価指数(8:50)
●1月工作機械受注(15:00)
●独 2月 ZEW 景況感指数(19:00)
◎米 1月消費者物価指数(22:30)
◎RBNZ2年インフレ予想(Q1)
「NISAの日」記念イベント(日本証券業協会)
14(水)
●英消費者物価指数・生産者物価指数(1月)
15(木)
●日本10-12月期 GDP速報値(8:50)
●豪州雇用統計
●英 10-12月期 GDP(16:00)
◎米 2月 NY 連銀製造業景気指数(22:30)
◎米 1月小売売上高(22:30)
◎米 2月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(22:30)
●米 1月輸出入物価指数(22:30)
●米 1月鉱工業生産・設備稼働率(23:15)
●米 2月 NAHB 住宅市場指数(16日 0:00)
●米 12月対米証券投資(16日 6:00)
16(金)
◎米 1月住宅着工件数(22:30)
●米 1月建設許可件数(22:30)
◎米 1月生産者物価指数(22:30)
◎米 2月ミシガン大学消費者マインド指数(17日 0:00)
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Source: ひろこの“ボラタイル”な日々
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