【週ナビ#154】ネックラインとラス押し安値（戻り高値）の微妙な関係

【週ナビ#154】ネックラインとラス押し安値（戻り高値）の微妙な関係
投稿日 2017年10月14日 15:34:07 （学ぶ・塾情報）

週間チャートナビ（2017.10.9～10.13）は、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の主要三通貨ペアの一週間を振り返ったチャート解説です。

今週の視点

ダウ理論では、目線切り替えをラス押し安値（戻り高値）でします。これに対し、ネックラインで目線を切り替える人もいます。

このため、ネックラインから、ラス押し安値までは目線が混在します。

どちらが正解とかではなく、人によって基準が違うことを知った上で選択することが大事です。

押し安値からの上昇波が、ふたたびネックラインを上抜き、高値を更新することもありますが、そういったケースでは、高値にあるレジスタンスの根拠が弱いはずなので、予め見当をつけることができます。

ドル円、注目のネック下抜けるも下げ渋った。

１時間足に週足ロウソク

先週、米雇用統計の高値試しで上値が重かった事実を観て、今週は売り目線でプランをたてました。

ネックラインから押し安値までは、目線が混在するエリアですが、一旦、押し安値のネックまでは落ちるだろうと推測しました。

結果、目標達成しましたが、そのプロセスは厄介なものになりました。

10分足に日足ロウソク

Oct.9（月）

水色水平線を上抜かない限りロングはしません。

ショートするにも、もうこれ以上は買われない、という事実が出なかったので逆張りもできませんでした。また、先週足４本値が近接しているので入れるところがありません。

Oct.10（火）

売り目線

赤１メインネック抜け期待ショート：前日黄〇で反発したあと、緑〇で高値試しをしました。再度、この緑〇高値を試しすか、上昇の可能性がなくなったから売ります。ロンドン時間に入り、赤ブロックをブレイク、プルバックで売ります。

赤２メインネック抜け期待ショート：三角持ち合いのブレイク。

買い目線

水色水平線を上抜かなければ買えません。

１０分足に日足ロウソク

Oct.11（水）

売り目線

赤１戻り売り：一段高いところからの戻り売り、この売りが安値更新できないことでレンジを想定しました。

買い目線

青１戻り売り崩れからのロング：ショート組の逃げを狙うスキャルピング。

青２戻り売り崩れからのロング：ショート組の逃げ、損切り狙いのスキャルピング。

Oct.12（木）

白ボックス内50ピプスレンジは、利益がのりません。わかりやすいチャートになってから再開すればいいと思います。

Oct.13（金）

赤１底抜けショート：紫トップとボトムの綱引き、トップ側勝利からのショート、短期決済です。

赤２戻り売り：白ボックス下限サポートが微妙でしたので、上にはいけないとこを確認してからのショート。

その後、指標きっかけで、目標とした押し安値のネックラインに届きました。

ユーロドル、押し安値サポからのネックライン試し。

４時間足に週足ロウソク

ドル円と同様、ネックラインと押し安値の間は、目線が混在します。

10分足に日足ロウソク

Oct.9（月）

赤下降波戻り売りと押し安値サポからの上昇波がぶつかって白ボックスをつくります。抜けるまで手出し無用です。

10分足に日足ロウソク

OCT.10（火）

売り目線

メインネックを数回試して売れるカタチにならないとショートはできません。

買い目線

青１メインネック試し狙いロング：ここでもトップvsボトムになっているので、前日終値を試し、売り手があきらめたところからロングします。

Oct.11（水）

売り目線

先週高値でレジされる可能性もあり、ネックを上抜けてから反転することもよくあるので逆張りぽい入り方はできません。売るとしたら緑〇安値を下抜くか、赤ボックスを下抜けてからです。

買い目線

青１天井崩れからのロング：赤ボックスを下抜ければ、先週高値レジスタンスで売れますが、そうならなかったので、逆にロングしてメインネックまでスキャルできます。

10分足に日足ロウソク

Oct.12（木）

売り目線

赤１戻り売り：戻り売り候補が明確でなかったですが、既にメイン・ネックはブレイクされています。リスクをとって高いところから売る理由は、サポート候補が群れていて、下がるほどに売りにくくなるためです。大きな波の戻り売りなので、このショートが、そのまま下がるとは考えにくいです。メインネック周辺でＷトップになるのに時間がかかるかもしれません。