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週末、米金利が急上昇。
これが月末、半期末によるリバランスやポジション調整の影響なのか。
あるいは大統領選挙に向けたTV討論でトランプ優勢だったためなのか。
ともかく、この金利上昇で週末は米株が軟調でした。
※米国債利回り 10年債利回りが4.4%まで上昇、CPI後の低下幅を帳消しに
注目の経済指標PCEデフレータは金利が低下しても良さそうなものでした。
■米PCE価格指数、5月前年比+2.6%に鈍化 利下げ観測強まる
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/EJJO4SIR4JLLBNTDJRUGX32EYA-2024-06-28/
・コアデフレータ:前月比:0.1%(予想:0.1%、前回:0.3%)⬇️
:前年比:2.6%(予想:2.6%、前回:2.8%)⬇️
・個人所得:前月比+0.5%(予想:+0.4%、前回:+0.3%)⬆️
・個人消費支出(PCE):前月比+0.2%(予想:+0.3%、前回:+0.1%←+0.2%)*
・スーパーコア:住宅・エネルギーを除くPCEサービス上昇率
前月比:0.1%、前月:0.3%⬇
この結果をうけて 9月利下げ+12月に追加利下げの
年内2回利下げの観測が更に高まっています。
Fedウォッチ
それなのに、市場金利は急上昇、違和感のある週末の動きでした。
金利の上昇のせいかと思われますが、米国株は軒並み安となりました。
※米国株
金利の上昇ですが、大統領選挙TV討論くらいで?とも思いますが、
あまりにバイデン大統領に覇気がなくトランプ氏優勢が明白だったため
トランプ氏が掲げる法人税引き下げ、関税率引き上げなどインフレを助長する
政策が意識され金利が上昇した、と言われればその可能性も否定できない気も。
ただ、米金利は5月末にも急上昇していた経緯があり
月末のフローとして米債売りが出やすいという需給があるのかもしれません。
これは週明け7月入りで落ち着けば月末(期末)要因だった可能性があるので
あまり心配することはないと思われます。
また、米国株市場でNIKE株が1日で20%もの急落となったことも話題。
通気見通しが市場予想に届かなかった、ということですが
要するに、米国消費が急激に鈍っているということですね。
■米ナイキ株急落、販売低迷さらに悪化を警告-見通しが予想下回る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-27/SFRBKPT1UM0W00
週末の米国株の下落が金利上昇の影響だったのか、
あるいはNIKE株の下落に驚いた米国株市場全体が折り返し始めたのか。
週明けからの値動きに更に注目です。
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神田財務官が退任なら円安が加速するとの見方もありましたが、
実際には神田財務官の人事が発表される前、仲値の段階でドル円相場は
161円台を示現。これは「ドル需要の強さ」を示す動きです。
半期末、ドルを買い遅れていた向きがあるということでしょうか。
※ドル円15分足
■神田財務官後任に三村国際局長 次官は新川主計局長
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA281DT0Y4A620C2000000/
報道受けてやや円安方向に動きましたが
神田氏の任期が7月31日までとあって介入警戒感は残ったとみえ、
警戒されたような円売り加速とはなりませんでした。
しかしながら、ドル需要の強さを改めて確認する値動きで
日米金利差を無視したドル円上昇の背景には投機の影響だけではなく
実需によるドル買いの強さもあるようです。
円高となるイベントがあればすかさずドル買いの好機とばかりに
実需が出てくる可能性が高く、
なかなかこのドル円上昇は止まらないと考えられます。
今週は7月入りということで、週末には米雇用統計が出てきますが
早速明日1日(月)米ISM製造業景気指数(6月)が、
3日(水)米ISM非製造業景気指数(6月)が出てきます。
前回、製造業の数字が悪くドル円下落となったものの
非製造業景況指数が良かったことで、反発上昇するという値動きが見られました。
そして、雇用統計では27.2万人ものNFPの増加に大きくドル円上昇となりました。
今週はこれらの米経済指標に注目です。
日本側からは7月1日の日銀短観。
民間エコノミストの予想は、
大企業製造業の景気判断を示す指数が中心値でプラス12と、
3月調査(プラス11)から2四半期ぶりの改善ですが、、、
■6月の米雇用者数、平均時給とともに伸び鈍化の公算-今週の注目点
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-30/SFVJFJDWRGG000
NFP:予想+19.0万(前回+27.2万)
失業率:予想 前回と同じ4%
平均時給:予想3.9% 過去3年間で最も鈍い伸びか
※ドル円日足
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フランス選挙は日本時間7月1日午前3時に締め切られ
日本時間の午前にかけて大勢が判明、
7月7日に実施される決選投票の顔ぶれが出そろう見通しです。
先週は、フランス選挙を控えているというのにほとんどユーロが下がらず。
オリンピック前ということもあるんでしょうか、ユーロ需要が強いとか?
あるいは半期末はそれまでのトレンドの逆方向に動きやすいということも影響
した可能性もありますが、週明け、ユーロがどう反応するのかは最大の注目。
※ユーロクロス
フランス株は再下落の様相を呈し始めましたが、、、、。
※フランスCAC40
ユーロドル1.0844ドルショート継続。
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NOTE
■中国景況感、6月も50割れ 受注低迷で回復力弱く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM300MX0Q4A630C2000000/
6月は6割超の企業が需要不足だと答えた。
「需要縮小による景気下押し圧力はなお大きい」
中国経済は政府の補正予算によって一時的に支えられていましたが
これが切れると再度悪化、本質的な改善が見られないことを示しています。
中国株のリバウンドも息切れ。
再び中国から資金が抜ければ日本株にプラスとなるでしょうか。
**********今週の主な予定**************
7/1~ポルトガルのシントラでECB年次中銀フォーラム開催。
2017年は当時のドラギECB総裁が「デフレ圧力はリフレに変わった」と発言し
金融正常化をにらんだ布石と受け止められ、ユーロが急伸。
その後半年でユーロは10%超上昇するトレンドとなりました。
今回はフランスのリスクがどのように話合われるのか。
■ECBフォーラム、仏選挙結果が影を落とす恐れ-7月1日開幕へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-30/SFWA3TDWX2PS00
■1日(月)
日銀短観(第2四半期)
中国財新製造業PMI(6月)
ドイツ消費者物価指数(6月)
米ISM製造業景気指数(6月)
ナーゲル独連銀総裁、ドイツ経済について講演
ラガルドECB総裁、ECBフォーラム2024「変革の時代における金融政策」開会挨拶
ECBフォーラム2024「変革の時代における金融政策」(3日まで)
豪州、所得税減税と最低賃金引き上げを実施
■2日(火)
日本10年利付国債入札
豪中銀議事録(6月18日開催分)
ユーロ圏消費者物価指数(6月)
米求人件数(5月)
シュナーベルECB理事、会議「地政学的ショックとインフレ」出席
エルダーソンECB理事、ECBフォーラム2024討論会出席
デギンドスECB副総裁、ECBフォーラム2024「ユーロ圏のインフレ:上昇と低下」講演
ラガルドECB総裁、パウエルFRB議長、ECBフォーラム2024討論会出席
■3日(水)
連合春闘最終回答集計結果公表
新紙幣発行(1万円札が渋沢栄一、5千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎)
日銀需給ギャップと潜在成長率
豪小売売上高(5月)
中国財新非製造業PMI(6月)
米ADP雇用者数(6月)
米ISM非製造業景気指数(6月)
FOMC議事録(6月11日-12日開催分)
デギンドスECB副総裁、ECBフォーラム2024「金融政策サイクル」講演
チポローネECB理事、ECBフォーラム2024「ユーロ圏の生産性」講演
レーンECBチーフエコノミスト、ウィリアムズNY連銀総裁、ECBフォーラム2024「自然利子率」講演
クノット・オランダ中銀総裁、
ECBフォーラム2024「国際金融システムが直面している問題」討論会参加
ラガルドECB総裁、ECBフォーラム2024「変革の時代における金融政策」閉会挨拶
■4日(木)
日本30年利付国債入札
スイス消費者物価指数(6月)
英DMPインフレ調査(6月)
ECB議事録(6月6日開催分)
チポローネECB理事、イベント出席
◯◯イギリス総選挙
独立記念日祝日のため米株式・債券市場は休場
■5日(金)
カナダ雇用統計(6月)
米雇用統計(6月)
ラガルドECB総裁、討論会出席
ナーゲル独連銀総裁、デジタルユーロについて講演
ウィリアムズNY連銀総裁、イベント講演
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Source: ひろこの“ボラタイル”な日々
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