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はじめに
毎年クリスマス・イヴにお届けしている『聖夜に語る』。
今年のテーマは『気づき』です。
人が自ら変化を起こすとき、その初動はたいてい気づきによって促されています。
よく「ピンチはチャンス」と言われますが、それは大病や挫折、強い喪失感から得られる気づきが、最も強烈な初動スイッチになり得るからではないでしょうか。
これまでの人生を振り返っても、そうでした。
30代で起業したのは、カナダで出会った日本人ガイドとの出会いがきっかけでした。
その方の自由な生き方に触れ、「こんな生き方もあるのか」と気づかされたのです。
40代半ばで職を失ったときには、友人や家族のありがたさに気づき、その支えがあったからこそ、今の自分があります。
もしかすると、気づきは変化を求める人への神様からのギフトなのかもしれませんね。
ボクはそのギフトを受け取るのがあまり上手ではなく、”こだわる”か”切り替える”かの肝心なタイミングをいつも逃してしまい、状況が悪くなってからやっと動き出すことが多いのです。
あとから振り返ると、「あのとき、もっと早く切り替えておけばよかった」と思うことばかり。
トレードで言うなら、損切りや利確が決して上手くないタイプです。
みなさんにとって、今年一番の気づきは何でしたか?
今回は、ボクが今年得た気づきを5つご紹介します。来年のみなさんの新たな一歩につながれば幸いです。どうぞくつろぎながら、最後までお付き合いください。
1.命のバトン
今年、我が家で一番の出来事は、息子の結婚でした。
ボクは新郎の父としてスピーチを頼まれ、気合を入れて臨んだのですが、この十数年、人前に出る機会がほとんどなかったせいか、いざとなると、考えていたことの半分も言えませんでした。
頭が真っ白になり、放送事故レベルで言葉が詰まってしまいました。
しかし、かえってその様子が「感極まっている」と受け取られ、怪我の功名で感動的なスピーチになったようです。
正直、ボクは理想的な夫でも父でもありません。
30代の頃は起業して昼夜問わず仕事漬けで、土日も家にいないことがほとんど。家を出るときには、子どもから「また来てねー!」と言われる始末でした。
家族旅行の思い出はほとんどなく、家族で東京ディズニーランドに行ったのも一度きり。その時も、アトラクションに向かう途中で子どものアトピーが悪化し、医務室に直行するという散々な体験でした。
それでも、結婚式で息子から「父を尊敬している」と言ってもらえました。
家庭的ではない父親だったにもかかわらず、ボクが見せてきた姿勢や、夫婦としての生き様の中に、何かひとつでも見習うべきものがあったのなら幸いです。
自分たちの結婚式から30年経ち、今回は親の立場で息子の結婚式に出席しました。
息子と新婦が並んでいる姿を見たとき、ボクは「バトンを渡した」のだと実感しました。それは命のバトン。親から子へ、そして次の世代へと繋がっていくものです。
息子が新しい家庭を築き、私たちが繋いできた命をさらに未来へと紡いでいく。
そう思うと、夫婦としての親の役目は終わったのだと気づきました。
少し寂しい気もしますが、これからは夫婦二人の新しい未来をデザインしていこうと思います。
「これから何を楽しみたいか」
「どんな夫婦でありたいか」
そんな問いを自分たちに投げかけながら、人生の伴走者として、お互いを支え合っていきます。
そして、30代や40代に多くの苦労をかけた妻の自己実現にも、これからは力を注いでいきたいと思っています。
それがボクの新しい役目だと感じています。
2.世界観の育て方
妻は最近、犬の散歩中に写真をパシャパシャ撮っています。
彼女は日本でもレベルの高い美術展に複数回入選するほどの絵描きでありながら、最近はあまり絵を描いていません。
そんな妻を見て、いつも「せっかくの才能が勿体ない」と感じていました。
彼女が自信を持てない理由は2つあります。
ひとつは、美大卒ではないという学歴コンプレックス。少し前、美術系大学院の社会人枠入試を勧められたのですが、短大卒で単位が足らず断念しました。
ボクとしては、学歴が問われない世界で評価を得て、それを日本に逆輸入すればいいと思うのですが、「日本で認められない私が世界で評価されるなんてありえない」というのが妻の考えです。
もうひとつの原因は、自分の絵に世界観がないと感じていること。
ファンタジーが大好きなのに、目に見えるものしか描けず、自分の作風が見つからないのだと言います。
こんな、自分の世界観が見つからない悩みを抱える人は、きっとたくさんいるのではないでしょうか。
たとえば、ピアノは鍵盤を押せば誰でも音が出ます。ピアノのうまい人はたくさんいますが、それだけではピアニストにはなれません。
カメラは、シャッターを押せば誰でも写真が撮れます。写真のうまい人はたくさんいますが、それだけでは写真家にはなれません。
アーティストとしてプロになれるかどうかの鍵は、その人が「世界観」を持っているかどうかで、むしろ、そこそこの技術でも、強い世界観があればプロとしてやっていけます。
ユーミンの歌が、技術的には下手だと言われても、あの曲の世界観には、あの声以外では成立しないのと同じです。
妻がやるべきことは『世界を定めること』だとボクは考えました。
そこで、世界観をつくる方法をひとつ提案しました。
それは、毎日の散歩中に写真を撮ることです。妻には「写真と絵は違う」と言われましたが、構図の決め方や光の捉え方など、共通点はたくさんあります。
撮影の目的を”写真を上手に撮ること”ではなく、絵のシミュレーションや絵の素材集めと捉えるよう話し、納得してもらえました。
妻の絵は、絵の具を練るところから始めるので、大きな作品になると1枚完成するのに半年ほどかかります。これでは腰が重くなるのも当然ですし、強いモチベーションが必要です。
写真ならシャッターを押すだけで完了するので、圧倒的に経験値を稼げます。
最近では、一緒に写真を見ながら品評会をするのが日課になりました。
「これは何を撮ったの?」
「雀のちゅんを撮った」
こんな他愛ない会話をしながら、一枚一枚、何を撮ったのかを言語化しています。こうするうちに、彼女自身が描きたいものを見つけられるのではないかと思っています。
ある日、一枚の写真に目が止まりました。
そこには写っていない何かが、なんとなく感じられたのです。
「このあたりに何か潜んでいるように見えるよね」とボクが言うと、妻は「そうそう、そう感じて撮ったの」と返しました。
「これ、いい写真だと思う」と伝えると、「こういうことを絵でもやりたいんだよね」と妻は言いました。
そこで、『潜む』というテーマで写真を撮ってみたらどうだろうと提案しました。
世界観とはひとつの視点を持って世界を見ることではないかと気づきました。
それは、誰かの立場になって、世界を見ることでもあるかもしれません。
新しい目で、いつもの景色を見る。
この方法で量をこなしていけば、いずれ妻の世界観も固まっていくのではないかと思っています。
3.正しく悩む
これまで視聴者の皆さんから、トレードに関する多くのお悩みを伺い、お応えしてきました。
その中で気づいたのは、正しい悩みと誤った悩みがあるということです。
もし、あなたが「なかなか成果が出ない」と悩んでいるなら、それは誤った悩みを抱え続けているせいかもしれません。
ボクは、悩みを次の2つに分類しています。
手段に関する悩み
目的に関する悩み
「人生の悩みは感情と事実に切り分けて、事実についてのみ考えよ」と言われることがありますが、トレードにおいても、悩みを抽象化して考えると、理解しやすくなります。
手段の悩みとは、”方法論”に関するものです。
例えば、チャートの設定方法や、トレンド・フォローなどの基本手法、インジケーターの使い方など。
これらの悩みは、調べて学ぶことで解決できることがほとんどです。
なぜなら、どの方法論も、突き詰めれば言っていることは同じだからです。
しかし、方法論への深い造詣がトレードの成果に直結するわけではありません。
目的の悩みとは、”自分の狙い”に関するものです。
この局面でどう狙うべきか?
どこでリスクを取るべきか?
これらは自分の企てや決断に関わる悩みです。
手段である”方法論”は、あくまで目的を達成するための道具にすぎません。
例えば、ナイフの使い方を完璧に学ぶよりも、”何を切るのか”を先に決めるほうが重要です。
手段(方法論)を目的に最適化することが大切であり、この順番を間違えると、手段が目的の邪魔をすることさえあります。
もっとも厄介なのは、手段の悩みと目的の悩みが混ざっている状態です。
例えば、自動車の運転をイメージしてください。
目的:次の交差点で左折する
手段:ウインカーを左に出す・ブレーキを踏んで減速する・ハンドルを左に切る
このとき、ウインカーを、右に出すべきか、左に出すべきか?で迷っていたら危険ですよね。
トレードも同じです。目的を決めたら、それに適した手段をで対応するだけ。
あなたが今悩んでいるのは、手段と目的のどちらですか?
この悩みの切り分けと、手段より目的を優先する順番が非常に重要です。
目的が明確になれば、手段である技術的な悩みは自然と解決します。
また、ひとつの狙い方を極めることで、多くの気づきが得られ、他のことも見えてきます。
目的を持たずに方法だけを追い求めるからこそ、人は迷うのです。
あなたの悩みが「正しい悩み」へとシフトすれば、トレードの成果にもつながります。
ぜひ一度、手段と目的の切り分けを意識してみてください。
4.相場は物語
私は日頃から、未知のジャンルを学ぶことで、仕事や考え方に広がりを持たせるようにしています。新しい視点を取り入れることで、日常業務に新鮮な気分が生まれ、新たな気づきも得られやすいからです。
最近は“物語のつくり方”に興味を持ち、調べてみました。
映画やドラマの作者たちが、なぜ次から次へと面白い物語を描けるのか、不思議に思ったことはありませんか?
それが作家の才能によるものなのか、それとも物語の作り方には法則やテンプレートがあるのか…。
その答えを探るために、脚本やシナリオに関する本をいくつか購入し、共通する要素を拾い出してみました。
そこでわかったのは、物語にはいくつかのパターンしか存在しないという事実です。
ストーリーは、単なる出来事の羅列にすぎません。
例えば、『10のストーリータイプから学ぶ脚本術』では、物語は10種類のストーリーに分類できるとされています。
映画『エイリアン』と『ジョーズ』は、どちらも家の中のモンスターという同じジャンルに当てはまります。
また『シナリオ作法入門』によれば、物語は23種類のストーリーに分類できるそうです。
例えば、かちかち山型は復讐もの(例:『必殺仕事人』)桃太郎型は勧善懲悪もの(例:『七人の侍』)このように、ストーリーの骨組みは意外とシンプルです。
アニメの異世界転生ものは、ほとんどが“前世で冴えなかった主人公が、異世界に転生して大活躍する”という同じストーリーです。
それでも、面白い作品とつまらない作品があるのはなぜでしょうか?
それは、物語の面白さがストーリーそのものではなく、登場人物が織りなすドラマに依存するからです。
物語とは、ストーリーを利用してドラマを描くことであり、その面白さは各シーンのドラマ性にかかっています。
物語がつまらないと感じるのは、主人公のキャラクターがブレている、主人公がひたむきに目的に向かっていない、主人公が障害に立ち向かっていないからです。
たしかに、映画『ロッキー』でスタローンがトレーニング中に寝そべってポテチを食べながら漫画を読んでいるシーンを見たいとは思いませんよね。
相場にも、面白い物語の要素が多分に含まれています。
相場のストーリーは、お金という原始的な報酬を求めながら、その過程で主人公(トレーダー)が成長していくというシンプルなロードムービーです。
この相場物語の筋書きは、上昇トレンド、下降トレンド、レンジ相場、という3パターンしかありません。
しかし、その目的地へ向かう途中では、売り手や買い手という障害が立ちはだかります。
そして、デイトレなら毎日、週トレなら週に一度くらいのペースで、ドラマが起きるのです。
相場の物語を面白くする重要なポイントは、主人公(トレーダー)の目的からブレない貫通行動です。
トレードにおいて一貫性が重要だと言われるのは、まさにこのことなのです。
手段(方法論)と目的は切り離して考える必要があります。
手段となる方法論はパターン化できるものですが、それをどう目的に結びつけるかが、トレーダーの腕の見せどころといえるでしょう。
相場という物語を楽しみながら、一貫性を持って目的を達成する——その姿勢こそが、成長するトレーダーにとって大切な要素なのです。
5.午後の生き方
今年見たアニメで一番心に残ったのは『葬送のフリーレン』です。
この物語は、エルフのフリーレンが、人間の勇者ヒンメルとその仲間たち(戦士アイゼン、僧侶ハイター)と共に魔王を討伐した50年後から始まります。
長命のフリーレンは、人間のように時間を切実に感じることはありませんでした。
しかし、天寿を全うしたヒンメルの死をきっかけに、「人間の寿命が短いとわかっていたのに、なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう」と深く後悔します。
この気づきをきっかけに、フリーレンは”人間の心”や”時間の尊さ”を学ぶため、新しい仲間とともに記憶を辿る旅に出ます。
ヒンメルたちがそれぞれの人生を歩み終え、フリーレンの記憶となっていく姿に、自分のこれまでの人生を重ね合わせてしまいました。
若い頃は、目の前の目標を追いかけることで精一杯でしたが、年齢を重ねた今では「あの時の選択で良かったのか」と人生の場面を振り返ることが増えました。
それは、フリーレンがヒンメルたちとの旅の思い出を改めて大切に感じる姿に、とても近いように思えます。
特に印象に残ったのは、戦士アイゼンとの再会の場面です。
1000年の寿命を持つフリーレンが、「10年間の冒険なんて、たった10年のことだよ」と言うと、アイゼンは「その百分の一が、お前を変えたんだ」と応じます。
人が変わるのに必要なのは、時間の長さではなく、”一瞬の気づき”なのだと感じました。
新たな旅に出る決意をしたフリーレンに「前衛がいると助かる」と言われたアイゼンは、「もう斧を振れる歳じゃない」と断ります。
そしてこう続けます。
「人生ってのは、衰えてからのほうが案外長いもんさ」
この言葉に深く共感しました。案外長くあってほしいし、案外長い時間をムダにしたくないと思います。
また、ヒンメルたちの老い方にも共感しました。
彼らは若い頃の栄光をひけらかすことなく、静かに日常を過ごしている。その姿こそ、年齢を重ねた人間の”成熟した生き方”なのだと思いました。
歳を重ねることは、失うだけではなく、時間をかけて積み重ねてきたものが形になることだと感じます。
この前、朝起きたら、今まで経験したことのない目眩と吐き気に襲われ、1時間経っても改善しなかったため、大学病院の土日診療窓口へ駆け込みました。
CTとMRIを撮った結果、脳に異常はなく、吐き気止めを注射されてその日は自宅に戻りました。
しかし後日、病院から連絡があり、専門医による画像診断の結果、脳に数ミリの動脈瘤の可能性があると言われました。
この歳なら、小さな動脈瘤のひとつやふたつあっても不思議ではありません。
同世代の友人たちも健康上の小さなトラブルを抱えていたり、膝や腰の痛みを訴えたりしています。
半世紀以上も、この身体を酷使してきたのですから、あちらこちらにガタがくるのはしかたありませんね。
ボクは今、『人生の午後』にいます。
心理学者ユングは40歳を”人生の正午”と形容しました。
人生を太陽の動きになぞらえ、少年期、成人期を過ぎて正午を迎え、中年期から老人期で日が沈むという考え方です。
午前中は、日の出から太陽が登っていく時間帯で、”これから”という時期です。
これに対して午後は、日没に向かって徐々に暮れていく時間帯。
若い頃の生き方や行動・思考パターンを、体力や気力が衰えてくる40歳以降も続けていると、精神的な”損害”を受けるそうです。
ユングによると、”真の個性化”は40歳以降に始まるといいます。
人生の午後で大切なのは、自分の内面を見つめること。
自分の市場価値を客観的に見直し、認識し直す必要があるのだとユングは述べています。
若くあろうと、青年期の生き方をそのまま続けるのは、かえって、内面の成熟を拒むことになるのかもしれません。
もう、体力や気力には頼れませんが、人生の午後は、午前中には影だった部分に光が当たる時間でもあります。
そこに目を向けていきたいと思います。
『葬送のフリーレン』を観て、”人生の午後”をどう生きるべきか、改めて問いかけられました。
あなたは、今、人生のどのあたりを歩いていますか?
さいごに
少年時代のボクは、目が二重で大きく、まつ毛がとんでもなく長くて、よくハーフと間違われました。
電車の乗ると、「あの子見て、かわいい」って、年上のオネエさんに囁かれることも度々ありました。
しかし、中学時代は、そのかわいいルックスのせいで、いじめられました。
過去に戻って「お前のそのルックスは武器になる」と忠告できたらいいのですが、当時の初(ウブ)なボクは、自分の見た目にコンプレックスを持っていました。
「かわいいと、なめられる。」
「かわいいと、損をする。」
この”かわいさ”を何とか克服しようと、眉毛を細くしたり、目を細めたりもしましたが、丸顔に二重のタレ目——顔を構成する主要パーツが丸くて、どうすることもできません。
当時は、面長で切れ目のかっこいい人が羨ましかったです。
それから数十年が経ち、”かわいい男”がイケメンと評価される時代がやってきました。
そうなってやっと、当時の女子たちからしても、かわいい男が恋愛対象だったことに気づきました。
教室で散々いじめられて、女子にみっともない姿を晒していたにもかかわらず「あなたを密かに想っています」というラブレターを時々もらっていたことを思い出します。
なんだか、人生、少し損をした気がします。
先日、妻に「ボクの顔のどこが好き?」と聞いてみました。
「目がかわいい。」
肝心なところでは、しっかり自分の”強み”を活かせていたようです。
顔とか、声とか、性格とか。自分の嫌いなところって、他人から見たら、魅力に映っているのかもしれません。
人は、自分の嫌いなところを弱点と思い込み、克服しようとしますが、それは逆に”個性を潰すこと”になるかもしれませんね。
人生の選択も、同じです。
人生は選択の連続ですが、その選択が正しいか、間違っているか、そんなふうに二分されることはめったにありません。
これまでの人生を振り返っても、自分の下した判断が正しかったのかどうかなんて、確信は持てません。
この”確信できない状態”を受け入れて、生きていくことが大切なんだと思います。
そうしないと、簡単に挫折してしまう。
今までの生き方ややり方に”こだわる”のか、それとも”切り替える”のか。
切り替えるには膨大なエネルギーが必要ですし、それが正しいのかもわからない。
そろそろ変化を起こすタイミングかもしれないと気づいても、考え方を切り替えて、慣れ親しんだ方法をやめるのは簡単ではありません。
“気づき”の背景には、経験や心の状態、価値観、置かれている環境など、さまざまな要因があります。
つまり、気づくタイミングは人それぞれです。
例えば、『葬送のフリーレン』を観た感想も、20代と50代では全く違うでしょう。
そのときはピンと来なくても、何年も経った後で「ああ、そういうことだったんだ!」と実感することがありますよね。
今思えば「あのとき、気づいていれば…」と、過去の出来事に深い意味があったのに、見逃してしまったことが何度もあります。
でも、その瞬間には、全然見えていなかったんですよね。
人は成長するにつれて、見える景色や考え方が変わり、その時々で違う”気づき”が与えられます。
これは、”気づきのタイミング”と”人生のステージ”がリンクしているからではないでしょうか。
去年の自分にはわからなかったことが、今年の自分なら、はっきりと感じ取れる。
この感覚は、きっと自分が少しずつ成長して、人生のステージが変わったからなのだと思います。
必要なとき、必要な分だけ、気づきを得られるように——人生はそうなっているのかもしれません。
だから、いつでも”気づく気満々”で生きることが大切ですね。
みなさんに、よき気づきがもたらされますように。
Happy Christmas!
良いお年をお迎えください。
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Source: 迷晴れFX
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